スイスから始まり、今や世界に名高いブランドとなった”BALLY”は1851年、創業者である”カール=フランツ・バリー”と、その弟の”フリッツ”とともに立ち上げられました。

時期をさかのぼると、事業は1からのスタートではなく、元々は二人の父親が経営するゴム製のリボンやサスペンダーを製造する会社を引き継ぐ形というものでした。
現在につながるファッションブランドとなったきっかけは、1849年、カール=フランツがパリへ出張した時のことでした。
当時のパリではレースアップのブーティが流行しており、彼も妻へのプレゼントにといくつも購入します。
(この話の実際は、サイズがわからずに結局12足も購入したともいわれています。)

その後の縁で、彼はパリにある工場を訪れます。
そこでレザーによる靴作りに魅了され、自身のブランドを立ち上げたいという願望が生まれるのです。

スイスへ戻ったカール=フランツはさっそく、デザイナーを雇用し、自宅の地下室で靴を作り始めます。
計画は順調に進み、1854には工場を建設。革靴を生産するためのスチーム機の導入など、事業は急進的に拡大していきました。
ちょうどその頃、弟のフリッツは事業を去ることとなり、フランツは『C.F.Bally社』を設立します。
そして1870年代に入る頃には、フランツの息子である”エドワード”が事業に参加し、経営者としての才能を発揮し始めます。
ブランドはヨーロッパ全土で販売を開始。
同時に、ロンドンに店舗を構えました。

エドワードは後に、数千人規模での雇用、年間で数百万足の生産など、ブランドを急速に発展させることとなります。

1892年になると、フランツはエドワードにブランドを完全継承します。
そして、その数年後、この世を去ります。
19世紀の末期に偉大なブランドを残した、カール=フランツ・バリーは、スイス、そして近代ブランドの正に父と呼べる存在でした。

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現在では、創業家の手は離れ、レザーのみならずトータルアパレルブランドとして残っている”BALLY”ですが、『最高で最上の日常着』をテーマに、2000年代に入った現在でもその人気は高まるばかりです。

 

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