世界的ブランドの一つでありながら、日本ではよりポピュラーにその名を知られるファッションブランド”マーク・ジェイコブス”。

2015年に惜しくもストップしてしまいましたが、セカンドラインである”マーク・バイ・マーク・ジェイコブス”も、誰もが目にし、知ったことでしょう。

 

ブランドの創業者であり、デザイナーを務める”マーク・ジェイコブス”は、1963年にニューヨークで生まれました。

ハイスクール時代からデザインを学び、1981年にはパーソンズ・スクール・オブ・デザイン(パーソンズ美術大学)に入学。

年間最優秀デザイン生徒ほか、数多くの賞を取り、若き才能を見出されました。

また在学中(1981~1988)の間に、ビジネスパートナーである”ロバート・ダフィ”とともにデザイン社を設立。自身初のコレクションも発表しました。

 

大学卒業後はブランド”ペリーエリス”にてデザイナーを務めます。同時期には”トム・フォード”も同じデザインを担っていました。

マークのデザインは、型に捉われない、時に前衛的なスタイルが魅力です。

ですがペリーエリスではあまり受け入れられず、当初こそ、ペリーの後継ともてはやされましたが、後に解雇されるという憂き目にあってしまいました。

 

その後、マークとダフィの二人は、老舗ブランド”ルイ・ヴィトン”に入社。

マークはアーティスティックディレクター、ダフィはスタジオディレクターを務めます。

“ルイ・ヴィトン”は、今でこそカジュアルもこなす老舗高級ブランドとして有名ですが、当時は新生ブランドやファッショントレンドとは一線を画していました。

それをマークのスタイルが一新します。

シューズへの進出を始め、時計、モノグラム模様のシリーズ、様々なライン展開など、老舗ならではの保守的なイメージに捉われることなく、ブランドを突き動かしました。

結果、利益を一気に向上させ、イメージも大きく変わり、現在でも一目を置かれるブランドとしたのです。

ルイ・ヴィトンとマークの関係は2014年のコレクションまで続き、その後は”ニコラ・ジェスキエール”へと引き継いでいます。

 

自身のブランドとしては、セカンドライン”マーク・バイ・マーク・ジェイコブス”が2001年よりスタート。

日本でも爆発的な人気を誇ったことから、マークも親日家として日本への感謝と敬愛を方々で語っています。

その後、セカンドラインの廃止、2017年にはメンズウェアを終了するなど、英断も彼の特徴ですが、シーズン毎に発表するコレクションの幅広さも大きなポイントです。

今後はレディースを中心に、彼の作り出す新しいファッショントレンドが話題となってゆくでしょう。

 

Image Credit: StyleCaster

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