『レッド・ソール』をご存知でしょうか。
その名の通り、ソール(靴底)の赤いデザインのことで、ブランド”クリスチャン・ルブタン”の最も有名な特徴なのです。
当初は、レディースのシューズの裏にマニキュアを塗ってみたことで出来上がったというのですから、とても印象的だったことでしょう。

ブランド”クリスチャン・ルブタン”は、同名のデザイナー”クリスチャン”の手によって1992年に設立されました。
クリスチャンは、フランスのパリ生まれ。
父親は家具職人であったとされていますが、クリスチャンは母子家庭で姉妹とともに育ったといわれており、このことから幼少時より女性物のファッションに興味がわいたと後に語っています。
学生時代はデッサンに明け暮れ、その後には”シャルル・ジョルダン”の元に従事し、”エルメス”や”シャネル”、”イヴ・サンローラン”などでも務めました。

そして、その後の1992年に自身初となる路面店をパリにオープン。
同時に、自身の名を冠したブランドが創業されました。
クリスチャンのデザインは、一言で表すと「エレガント」。
赤に特徴を持つことで、進化と変化を続けるファッション業界において、忘れかけていた女性らしさの原点を感じさせるデザインは、早くに人気を博しました。

“クリスチャン・ルブタン”の靴は著名人にも愛され、”マドンナ”や”レディー・ガガ”、日本国内では”浜崎あゆみ”やモデルの”梨花”などにも着用され、人気に拍車をかけることとなりました。
2010年には、日本初の路面店を銀座にオープン。
ヨーロッパやアメリカだけでなく、日本でも同じように愛される”クリスチャン・ルブタン”のファッションは、国や民族問わず女性らしさの象徴として人々の心を掴んだのです。

現在では数多くの店舗、セレクトショップや百貨店にも置いてありますが、”レッドソール”は限られた店舗でしか販売されておらず、フェイク品などが出回らないような配慮とともに、とてもレアな価値を生み出すに至っています。

Image Credit: designboom
https://www.designboom.com/design/interview-shoe-designer-christian-louboutin-05-21-2014/