“アレッサンドラ・ファキネッティ”は、1972年イタリアのミラノで生まれました。
ベルガモスクールオブアートを卒業後、伝統あるファッションの専門学校”インスティテュート・マランゴーニ”でファッションのいろはを学びます。
卒業後の1993年より、ブランド”ミュウミュウ”に就職。
デザインブランドコーディネータとして、メンズ、レディース問わずデザインをこなしました。

 

“ミュウミュウ”でのキャリア7年間を迎え、20代も終盤に差し掛かった2000年、イタリアはおろか世界でもトップクラスの伝統と歴史を持つブランド”グッチ”に従事することとなります。
当時の”グッチ”は、”トム・フォード”をして一つの低迷期を乗り越えていた頃です。
また彼女にとって、トムとの仕事はとても刺激的であったといわれています。
2004年のトムが辞任した際には、レディースラインのクリエイティブディレクターを任されます。(メンズラインには”ジョン・レイ”が就任した。)

 

2006年には”グッチ”を辞め、”モンクレー”へ就職。
“モンクレー”はアレッサンドラをして、最高級ラインとして新ブランド”ガムルージュ”を設立し、ダウンウェアを主に作っていた同ブランドのイメージを一新したエレガントなデザインを多く発表しました。

 

2007年にはブランド”ヴァレンティノ”に従事することが決まり、”モンクレー”を去ることとなりました。
“ヴァレンティノ”ではレディースウェアのデザインを担いました。
2011年にはブランド”ピンコ”との共同プロジェクト”ユニークネス”に参加。
2013年から2016年まではブランド”トッズ”でクリエイティブディレクターを務めました。

 

ファッションにおいては第一線といえる、イタリアのミラノで生まれ、誰もが知るブランドにおいて大きな仕事を成功させてきたアレッサンドラ。
自身のプロジェクトに集中したいと語った時もあり、いわば自身の名を残すブランドを設立したいと考えているのかもしれません。
キャリア当初はメンズでもこなした彼女ですが、”グッチ”時代以降は世の女性に注目されるレディースウェアデザインを担ってきました。
業界においてはまだまだ若手。
今後のキャリアも楽しみな才能といえるでしょう。

 

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