デザイナー”セルジュ・ルフュー”は、1974年にスイスで生まれ育ちました。
ヨーロッパを代表する名門”ジュネーヴ造形美術大学”を卒業後、”ディオール”、そして”ソニア・リキエル”でも経験を積みます。
“ディオール”では、ヘッドデザイナー、アーティスティックディレクターなども兼任し、同ブランドでの評価は高いものであったことがよく知られています。
また、当時チーフデザイナーを務めていた”ラフ・シモンズのチームの一員を務め、2016年、彼の退任後からは同僚であった”ルーシー・メイア”と共にコレクションを発表。
かつて時代の「ニュールック」と称されたブランドの原点回帰をテーマに、バースーツを再デザインするなどし、話題を呼びました。

2017年のコレクションまでディオールでのデザイナー、ディレクターを務めた後、セルジュは同年より”カルヴェン”のクリエイティブディレクターに就任することが決まります。
“カルヴェン”は1945年に設立された、フランスのファッションブランドです。
創立者である”マダム・カルヴェン”の作り出すデザインは軽やかでスポーティなものが特徴といわれています。
セルジュ就任以前の数か月間は、前ディレクターだった”アレクシス・マーシャル”と”アドリアン・カロヨ”の退任により不在となっていました。
セルジュは”カルヴェン”での就任について、あくまでもマダムの創造したスタイルを尊重するとし、そこへ独自のインスピレーションを活かしてゆくと意気込みを語り、同ブランドの更なる躍進を誓っています。
それからまだ日も浅い現在ですが、シーズン毎にセルジュはコンセプトを決め、コレクションを多数発表しています。
2018年にはリゾートコレクション、2019年度へ向けては”旅”をテーマにコレクションを製作。
“ディオール時代”から培われたセンスと経験を武器に、彼の新たな挑戦はまだ始まったばかりなのです。

 

Image Credit: WWD
https://wwd.com/fashion-news/designer-luxury/carven-confirms-diors-serge-ruffieux-as-creative-director-10753985/