セピア色の生地に世界地図が描かれた模様を、誰もが一度は見たことがあるでしょう。

バッグ、財布、ポーチなど、インパクトのあるそのデザインは人目を引き、瞬く間にブームを呼び起こした歴史があるのです。

 

ブランドの名は”プリマクラッセ”。

イタリア語で、「最上」という意味があります。

その名の通り、ブランドはイタリアで誕生しました。

日本国内でも一時の流行を作り出したことがあり、デザインに記憶のある方や、手にした方も多いことでしょう。

 

ブランドの創業者であり、デザイナーを務める”アルヴィエロ・マルティアーニ”は、元々は舞台衣装や、インテリアのデザインなどを生業としていました。

そんな最中、モスクワにてブラジル大使館の再建に立ち会っていた際、古い地図を見つけ、”プリマクラッセ”のアンティークマップデザインを思いついたといわれています。

その後、パッチワークのようにバッグのボディに地図を張り付け、あのデザインが生まれました。

それから数年はショールームでの展示や販売を続け、1995年に初のコレクションを発表。

瞬く間に国外へと広まり、アメリカを始め、オーストラリアや、アジアでは台湾やシンガポールでも話題となりました。

歴史は20年余りの若いブランドですが、セレブの間でも愛用され、ブームを加熱させたようです。

俳優の“リチャード・ギア”や、元サッカー選手の”デヴィッド・ベッカム”なども手にしたことは、ファンの間では語り草となっています。

 

“プリマクラッセ”は世界中で愛用され、現在は母国イタリアでも数多くのハイブランドと軒を連ねています。

また特徴としては、デザインからもイメージ出来る通り、長旅にも耐えられる丈夫な構造となっています。

防水加工や、パーツ一つ一つにしても丈夫さを重視されており、旅のパートナーには最適といえます。

 

ちなみにアルヴィエロは”プリマクラッセ”で名声を得た後、”ALV”という新ブランドを2006年に立ち上げました。

こちらもコンセプトは”旅”で、パスポートのデザインをモチーフとしており、”プリマクラッセ”同様、世界中で愛されています。

 

Image Credit:R.it
http://milano.repubblica.it/cronaca/2017/03/09/news/stilista_rapinato_alviero_martini_milano-160128111