デザイナー数多しといえど、彼ほど様々なブランドで活躍した人はそういないでしょう。
現在では”コーチ”のデザイナーを務める”スチュアート・ヴィヴァース”は、イギリスで生まれ、ニューヨークでキャリアをスタート、それから幾多のブランドを渡り歩き活躍してきました。

 

ブランドといえばある程度、国柄なども出るものですが、イギリス出身ながら世界中に移住しながらキャリアを送る彼は稀有な存在です。

スチュアートは、ウェストミンスター大学(イギリス)を卒業後、前述した通りニューヨークへ渡りました。
そこで”カルバンクライン”のアクセサリーラインを担います。
“スチュアート・ヴィヴァース”といえば、アクセサリー。
これはファッションに精通している人ならば常識です。
アクセサリーといってもジュエリーではなく、彼の場合はバッグや小物類、ケースなどでも斬新なデザインを生み出すことで有名です。

 

“カルバンクライン”でのキャリアの他、”ボッテガ・ヴェネタ”、”ルエラ”、”ジバンシィ”、そして”ルイ・ヴィトン”でもアクセサリーラインを任されるなど、彼のキャリアは非常に色鮮やかです。
それにはやはり、多くのブランドのオーナーやデザイナーが彼を評価しているという理由にほかなりません。
更に、彼にはそういったボーダーレスなセンスが備わっていました。
“ルエラ”で作り上げた”ジゼルバッグ”(モデルの”ジゼル”のために作ったバッグ)や、”パンプキン”バッグなどは彼の代表作ともいえるでしょう。

スチュアートのキャリアは2007年に最盛期を迎えます。
100年以上の歴史を持つブランド”ロエベ”でのクリエイティブデイレクターに就任した彼は、得意のアクセサリーラインの他、ブランドイメージの一端を担うことになりました。
“ルイ・ヴィトン”も傘下にあたるブランドグループ”LVMH”の一員として、スチュアートとブランド”ロエベ”は、正に激動の時代を駆け抜けたパートナーといえるでしょう。

 

そして、2013年には”ロエベ”を退職し、今度は”コーチ”のクリエイティブデザイナーに抜擢されます。
アクセサリーデザインオブザイヤーをいくつも受賞し、世界をまたにかけるデザイナー”スチュアート・ヴィヴァース”は、現在は”コーチ”の躍進の中心で、ハイセンスな手腕を発揮しています。

 

Image Credit:SENATUS
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