その名を聞いたことがなくても、目にしたことのある方は多いはず。

最高級ブランド”シャネル”のバッグ、財布などに使用される牛の皮革。

“カーフスキン”と呼ばれるその加工に、更に小さな粒を描くように細工をしたもの、それが”キャビアスキン”です。

 

よく勘違いされる、チョウザメの皮を使用しているというのは誤りで、表面がキャビアのように見えることからそう呼ばれているのです。

 

シャネル製品の中でも一際高級で、またレアな加工として名高い”キャビアスキン”は、見た目のゴージャスさに加え、表面の傷が目立ちにくいという利点もあり、とても実用的です。

 

また、同じ大きさの他製品と比べると、どっしりとした重量感も特徴です。

ファッションアイテムにおいて軽さは一つのステータスとされますが、キャビアスキンのバッグに至ってはその重さがやはり高級加工の裏付けとされているのです。

また巷で少なくない贋作には、この重さがなく、どんなに見た目が似ていても真似の出来ない特徴といわれています。

 

シャネル製品の中では同グレードとして”ラムスキン”(羊の皮革を使用した製品)があります。

こちらは表面の加工がつるつるとしており、キャビアスキンとまた違った魅力の加工です。

 

ですがやはり、キャビアスキンは人気が高く、復刻モデルもいくつか出るほどです。

現在ではそれこそプレタポルテ(既製品、大量生産モデル)が主流となっていますが、伝統を求める声はやはりなくなりません。

このことから、キャビアスキンを始め、伝統あるオートクチュール(ハンドメイド、一点物の製品)は時代を越え、愛されていることがわかります。

 

見た目、重量感、そしてその名前にも特別なブランドイメージを冠してある通り、シャネルといえばキャビアスキンであると思って差し支えないでしょう。

 

また前述したように、傷が目立ちにくく、丈夫であることが愛用者にとっては最高ですね。

メンテナンスを怠らず、大切に使用すれば、まさに一生のパートナーとなってくれることでしょう。

Image Credit:Vintage Heirloom
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